結婚後に気づいた、親との関係の違和感

私の体験と気付き

この話は私のひとり喋りの内容になっています。

その中で何かあなたにも気づきがあれば嬉しいなと思い、書くことにしました。

今回は、結婚してから私の中で起きた変化についてです。

旦那さんや義実家との自然なやり取りを見て、「あれ? 私の親子関係ってちょっと違うかも」と感じるようになり、葛藤の中で自分の過去を振り返り比較しました。

この記事では、私が結婚後に気づいた親との関係の違和感を、体験を交えてお話しします。
同じように感じている人がいたら、「あなただけじゃないよ」と伝えたいです。


結婚してから気づいた自分の親との違い

結婚すると、自分の家庭と相手の家庭を比べることが自然と増えます。
旦那さんの家族は、良い意味で「当たり前のこと」を当たり前にしていました。

・親子間での遠慮がない
・なにか条件付きの交渉があるわけではない
・「嫁だからこうしなさい」と縛らない

私にとっては新鮮で、「家族ってこんなに穏やかで自然なんだ」と驚きました。

私は結婚後は旦那さんと二人で生活していました。
仕事はフルタイムで継続していて、家庭を持ったからといって生活スタイルを大幅に変えることなく過ごしていました。

旦那さんの実家へ行くとき、
「何か手土産を持っていかなければ」
「嫁なんだから、積極的に手伝いなりなんなりしなければ」
「座ってなにもしないとかありえない」
ってかなりプレッシャーを持っていました。

旦那さんは、そんな気負いしなくていいし、何もしなくていいと言ってはくれるんですが、実際のところなんてわからないし、悪い印象持たれたくないし、トラブルになるようなことになりたくないし。。。と全く旦那さんの言葉を受け入れられるような状態ではありませんでした。
だって、お姑さんって言葉もだけど、同性だし身構えてしまいません?
しかも実の親があれだけ厳しいんだからそういうものだと思っていたんです。

でも実際に実家へお邪魔すると、旦那さんの言っていた通りだったんです。

義母も「karenちゃんは毎日お勤めしてるから、うちにきたときはゆっくりしてね」と言ってくれて、最初は試されてるのかな。。と疑心暗鬼にもなったのですが(笑)、こういうのって、その言葉を発したときだけじゃなくて客観的に感じる全体的な雰囲気とか人柄で、嘘ではなく本心なんだなとわかりました。結婚して何年も経ちましたが、義母は全く変わらない接し方をしてくれるので、大切に思ってくださってるんだなと実感しています。

最初はそんなこと言われても本当にいいのかなと思って、お手伝いしたりしてみたんですが、私の過剰な気遣いが逆に相手を困らせたり、善意を受け取らない様子が良くないなと感じるようになり、お言葉通りに甘えさせてもらいました。

段々他愛もない会話も自然とできるようになり、いい意味での遠慮がなくなって実の母親に対してより素の状態で自分のことを話してるなと思うこともありました。

義母はたまには私のわからないような内容の愚痴が多少は出てくることがあっても、基本的におおらかで感情の起伏が少ない方なので、話していても私がすごく気を遣うって思うことがなくて、どこかで自分の親もこれだけ穏やかだったら、私も素直に甘えられたのかなと感じてしまいました。


親との関係で感じた違和感

それに比べて、私の家庭はいつも緊張感が漂っていました。
親の顔色をうかがい、言いたいことを言えない。自分の意見より「親がどう思うか」を基準にして生きてきたんです。

結婚してからも両親ともに「嫁にいったなら〇〇しろ」と言うことがあり、そのたびに「またか。。疲れるな。。」と嫌気がさしていました。

実際に嫁にいったのなら○○しろってなんなんだよって思っていて、それはうちの家族の代々ある姿だったのかな。。。と。

父は、男尊女卑の観念が割とあるほうで、嫁ではなくても女性というだけでも、気を遣えだとか先回りして何かやれとか当たり前に思っている傾向があります。だから、私が何気なくしたことも過剰に褒めたり、他の人がそれをやらなかったりしたら批判したり、そういうところが嫌だなとしょっちゅう思います。

だから、私のきょうだいのお嫁さんに対して、
「どうして嫁の立場なのに他の人にやらせるんだ?」と私に平気で言ってきたことがあったので

(心の中では父をぶん殴っていましたが、)
「やらせてるわけじゃないし、お嫁さんだからってなんでもやらなきゃいけないって決まりなんてないでしょ?やってもらって当たり前なんて思う方がおかしいわ。むしろ感謝しなよ。」
と、冷静に言い返したことがありました。

以前はただ不快になって何も言わずにスルーするのが精一杯だったんですが、こんなこと平気で言えることが私には不快でたまらないわと素直な気持ちに従って自然と言葉にして言えるようになりました。


母は自分がそうしてきたんだからあなたもそうしなさいという理論の人です。

も~、本当に自分にも他人にも厳しいので、自分ができていることを相手にも同等のものを求めるんです。

これじゃ安心して自分の本音なんて言えないですよね、、
父より母に対しての恐怖心がすごく強かったので強敵でした(笑)

母の親心からなのか
・これができなかったら恥ずかしいでしょ!
・嫁にいったんだから、あちらのご両親のこと大事にしなさい!
・言われる前に自分から動きなさい!
・お邪魔するんだから必ず手土産は持っていきなさい!

言ってることはわかるし、言われなくてもわかる部分もあります。
相手を思いやるのは誰に対してもある気持ちだし、失礼がないようにしたいというのは私の中にもあります。
母からのこうじゃなきゃダメ攻撃がくると、身構えてしまうし、私のこともう少し信用してほしいし、そんなにダメ人間?と問いたくなります。

あなたがかなり気を遣わないと認められないわよ!!!!って言われてるようで、姑ってドラマみたいにほんとにあんなにいびってきたりするんだろうかとか。。とかなり心配でした。


でも実際のところは、自分が想像してたものとは違っていたし、むしろ、親ってこうして子供に対して厳しい部分ばかりじゃないし、子供である旦那さんもそんなに気を遣っている様子がないのを目の当たりにすると

「あれ?なんかうちの実家の中で横行してるものって正常じゃない?」

と思うようになってきました。

結婚するまでは友達との間でも親子関係の話をそんなにすることもなかったし、多少の文句や愚痴ってあるものだから、特別自分の家族がおかしいとか違和感を持つことも少なかったんですよね。

たまに友達から、「karenの親って厳しすぎない?」って言われることがあったけど、自分の中ではそれが当たり前で生きてきたし、心配だからそんなもんじゃないの?ぐらいにしか思っていませんでした。


違和感から学んだこと

結婚を機に他の家庭を知ったことで、「親だから正しいとは限らない」と気づけました。

そして、自分が感じた違和感は「自分を守るためのサイン」だったのだと思います。

親と自分の価値観を切り分けて考えることは、今の私にとってとても大切なことです。

物理的な距離ができるとこの違和感がより感じられるかと思いますが、簡単に距離を置けるばかりでもないと思います。

物理的に距離が取れなくても、自分の心の距離は自分で調整できる部分だから、少しでも「ん?」と思うことがあればうやむやにしないでまずは受け取ってほしいです。


そのままの自分ではダメで相手にとってベストな自分を演じることは本当に必要なんでしょうか?家族の間では不必要だと思うんです。

私は実際に疲れてるときに疲れてると言いたいし、それを隠してまで周りのために自分が動くことが正しいのか疑問に思えるようになりました。

私も自分の家族の中で安心して過ごしたかったんだなと気付いた時にはもう自分が結婚した後だったから、戻ってどうにかしようではなく、これからの自分が作っていく家族の中では安心してどんな自分でもOKな家族関係にしたいって気持ちが出てきました。


今だから言えること

私は自分が素直に感じる「違和感を無視しない」ことを覚えてからは、その違和感のせいで親と長時間過ごすのはきついなと感じています。嫌いというより、自分には合わないと表現した方が正しいかと思います。

ただ、全く付き合いを断つとかは私の中にも無かったしそこまでする必要はないから、それなら自分にとってちょうどいい距離間を自分が作ればいいのかとわかり、そうするようになりました。


同じように「親との関係に違和感がある」と思っている人へ。

それはあなたの弱さではなく、大切な気づきです。
違和感を大事にして、自分を守る一歩にしてほしいと思います。

親も一人の人間です。親が子供より優れているとは限りません。
親の方が凄いんだ、敬えなんて言葉にする人ほどアレですよ。

あなた自身も大切な「個」なんですから、必ずしも親を優先して自分を蔑ろにしていいわけないです。それはみんな同じです。


まとめ

結婚してから気づいた親との関係の違和感は、私にとって「自分を客観的に見る」きっかけになりました。
親の言葉や態度に引っかかることは、悪いことではなく、むしろ自分を守るサイン。
違和感を無視せず、少しずつ自分の気持ちを大事にしていければ、親子関係はもっと自分にとってラクなものに変わっていきます。


親のいうことが全て間違っているわけではありませんが、鵜呑みにしないで自分の中で精査して、自分の中でおかしいと思うことや不快に思うことまで全部受け止めなくて大丈夫です。

どうか、自分の心の声に耳を傾けてください。

 

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