お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい。
妹の面倒を見てあげて。
そんな言葉を言われて育った人も多いのではないでしょうか。
私も、兄と妹の間に生まれた長女でした。
特別に「役割」を言われたわけではありません。
でも気づくと、妹の面倒を見るのは私の役目になっていました。
長女だから。
お姉ちゃんだから。
そう言われ続けるうちに、
そうしないといけないと思うようになっていました。
でも大人になって振り返ると、
それはただのきょうだい関係ではなく、
家族の中での役割だったのかもしれません。
毒親家庭では長女に役割が集まりやすい
長女は「しっかりしている」と思われやすい立場です。
でもそれは、長女の性格がそういうものだからなのでしょうか。
家庭の中で自然と
「お姉ちゃんなんだから」という役割を背負っていた人も多いと思います。
私もその一人でした。
時代や地域性などもあるのかもしれませんが、きょうだいが多いと、
きょうだい間で面倒を見合うことが当たり前なのかなと感じています。
私の家庭環境は、家事、育児などを担うのは女性がやることとして捉えられていました。
なので、女の子が生まれると母親から
「親を助けてくれるから女の子はいいね」
と発言する場面を何度か耳にしました。
私もそう期待されて育てられたんだなと、その時に思いました。
だから、
お姉ちゃんだからしっかりしてるね。
男の子とは違って大人しいから助かる。
大人になってからも女の子だと助けてくれるからありがたい。
と、書いてても反吐が出そうになりますが(笑)、
実際にこんな期待感の中で自分がいたのかと思うと、
自分が、親のため・家族のために生まれてきた都合のいい存在としていたんだろうかという気持ちも持ってしまってました。
妹の面倒を見るのが当たり前になっていた
妹と同性だったこともあり、
妹の面倒を見るのは自然と私の役目になっていました。
同性だから一緒に何かすることが当たり前。
そんな空気がありましたし、
お姉ちゃんだから妹は可愛いでしょ?
それなら面倒をみることもできるよね?
ほら、あなたはお姉ちゃんなんだから。
私は私ではなく、「お姉ちゃん」という立場で家族の中に存在してる。
悲しいけど、お姉ちゃんという肩書きで自分が存在しているのなら
その立場を守ることが、家族にとっても自分にとってもいいことなのかもしれないと
それが、私の存在意義なのかもしれないと思うようになっていました。
本当は妹でもあるのに甘えられなかった
私は長女ですが、兄がいます。
だから本来なら、私にも「妹」としての立場があるはずでした。
でも、私にとって兄は少し怖い存在でした。
たくさん話す関係でもなく、都合が悪いことがあると怒られたり、
叩かれたりすることもあったので、距離がある感じでした。
その一方で、兄と妹は年が離れていたこともあってか、
私が感じていたような壁はあまりないように見えました。
だから家の中では、兄に甘える「妹」の立場ではなく、
妹の面倒を見る「お姉ちゃん」の立場にいることの方が多かったと思います。
友達の家に遊びに行くときも
「妹も連れて行きなさい」と言われることがありました。
そのとき私は小学生で、妹はまだ保育園に通っていました。
本当は、友達とだけ遊びたかった。
今でも覚えているくらい、あのときは本当に嫌でした。
でも断ることもできず、諦めるしかないと思うようになっていました。
妹の面倒を見ること。
しっかりしていること。
そういう役割ばかりが強く求められていました。
気づけば私は、「妹」として甘えることをほとんどしていませんでした。
どうして自分は甘えることが許されないのか。
どうして自分ばかりしっかりしていなければいけないのか。
その理由がわからないまま、長い間苦しんでいたように思います。
大人になっても長女の役割は残りやすい
大人になって家族と距離ができても、その感覚は完全には消えません。
久しぶりに家族で集まると、また昔と同じ空気を感じてしまうことがあります。
いくつになっても、きょうだいの中での自分の立ち位置をどこかで気にしてしまう自分がいました。
妹の前では、ちゃんと「お姉ちゃん」という立場が顔を出してしまうし、
良くも悪くも、私はしっかりしていることが前提だから
褒められることもあったけど、気を抜けない状況があります。
今は歳を重ねたので、幼少期の頃のように妹の面倒を見ろと言われることはないですが、
自分の本心や、気を抜いて家の中で寛ぐということができないときもありました。
兄や妹は普通なのに、自分は気を抜けないと思ってしまうのは、
この家族の中では私はこうあるべきで、これが崩れたら居場所もないんだろうなという気持ちの表れなのかもしれないと感じています。
私のように、大人になっても親の前では昔の感覚に戻ってしまう人もいます。
そんな感覚については、こちらの記事でも書いています👇
長女だからではなく、役割だったのかもしれない
長女だからしっかりしている。
長女だから我慢できる。
そう思われてきたのかもしれません。
でも振り返ってみると、
それは長女の性格というより、家族の中でそういう役割を担っていた
という方が近い気がします。
兄がいて、妹がいて。
その間にいる私は、自然と家族のバランスを取る立場になっていました。
まとめ
長女として育つ中で、しっかりすることや我慢することが
当たり前になっていた人もいるかもしれません。
でもそれは、長女だからというより
家族の中での役割だったのかもしれません。
もし今も「長女だから」と自分を押し込めているなら、
その役割を少しだけ手放してもいいのかもしれません。


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