「毒親との関係に悩み続けて、どうすればいいのかわからない…」
そんな気持ちを抱えている人は少なくありません。この記事では、よく言われる“毒親の対処法”を確認しつつ、さらに一歩踏み込んで「境界線を引く」という考え方を紹介します。私自身の体験も交えながら、自分を守りながら親と向き合う方法をお伝えします。
毒親との関係がつらくなる理由
毒親との関係が苦しくなる背景には、いくつかの共通点があります。
- 「親は絶対」という思い込み
- 親の機嫌や感情を自分のせいにしてしまう
- 自分のやりたいことより親の期待を優先してしまう
親は絶対。。。これって呪いのようですよね。
自分が生まれてきてから疑うこともなく、親の言うことが絶対だと私は思い込んでいました。
『絶対〇〇だから』
って今も耳にはするんですけど、私はそれを鵜吞みにしてその他は間違いだと認識することが多かったです。
その為他人との衝突も多く、何が正しいのかもわからなくなり、私を指南してくれていたはずの親の存在も自分にとって正なのか悪なのかすごく悩んだ時期がありました。
自分自身のことも、親の言うとおりにできているかいないかで判断してしまい、自分がなく、どう映っているのかすごく気にしていました。
今でも心残りというか、後悔していることがあって、私は友達と泊まりの旅行などしたことがなく、
『友達なんていなくていい。信じられるのは家族だけ』
という母親の言葉に同情と信用をしてしまい、友達はいても素直に楽しんではいけないと思っていたり、いつもこの言葉が引っかかって友達と一定の距離を持って付き合う選択をしていました。
なぜそうしてしまったのかは、きっとその時は母親から認められたい・自分の存在を一番にみてほしい気持ちからだったんだと思います。
他のきょうだいが友達と旅行したりしている様子を羨ましく思っていましたが、私はお母さんの言うこと聞いてる。偉いでしょ?って。
書いてて悲しくなってきましたが、その時の私はそれしかできなかったんでしょう。
愛されてる自信がなかったから、これはおかしいんじゃない?とか私のためなの?と疑うこともできず、自分の存在を相手の中で確かなものにしたいって確信がほしかった気持ちの表れだったと思います。
よく言われる毒親の対処法とその限界
毒親への対処法として、よく紹介されるのは次のような方法です。
- 距離をとる(実家を離れる、会う頻度を減らす)
- 信頼できる人に相談する
- カウンセリングを受ける
これらはもちろん有効ですが、必ずしも根本的な解決にはつながらないこともあります。
たとえ物理的に距離をとっても、心の中で親の影響が強く残っているケースは多いからです。
「境界線を引く」とはどういうことか
ここで大切になるのが「境界線を引く」という考え方です。
境界線を引くとは、 自分と他人の問題を区別すること。
親のストレスや不機嫌は「親の問題」であって、自分の責任ではありません。
例えば、親が「あなたのせいで疲れる」と言ったとします。
でもそれは本来、親自身のストレス管理の問題であって、子どもである自分が背負う必要はないのです。
「これは私の問題?それとも親の問題?」と意識するだけでも、心の負担は少しずつ軽くなっていきます。
境界線を引くための具体的ステップ
境界線を実際の生活で引くためには、小さな行動から始めるのがポイントです。
- 小さなところから「NO」を伝える練習をする
- メールやLINEの返信をコントロールする(全部答えなくてもいい)
- 親の期待や要求に対して「それは親の考え」と心の中で仕分ける
- 信頼できる人・できない人を自分で選ぶ
私は結婚してから物理的な距離ができたので、顔を合わす頻度は減りました。
ただ、なんかずっと変わらない役病的なものがあって。。。(笑)
なんなんだろ?と思っていたら、メールやLINEのやりとりでのストレスでした。
割と長文でのやりとりが多かったのですが、内容が愚痴や怒りに満ちたものが多く、
絵文字も怒ってたり燃えて?たりで、文字だから視覚からくる攻撃的な文面に疲弊していました。
『これは真正面から向き合ってしまったらマズイ』と自分の気持ちを汲んでから、
返信する時間を遅らせたり、長文では返信しない、愚痴系の自分が疲れると思う部分は全スルーしました。
それで怒って電話してくるようなことはなかったのでまだよかったのですが、もしかかってきたとしても出ない選択もできるわけです。
初めは申し訳ないなとか、ほんとにそんなことしてもいいのかなと思っていたけど、やってみたら案外なんてことなくて、下手にそれは違うとか自分の意見を言う方が炎上してしまうから、適度に受け流すってすごい大事~~~!!と自分に振り返りました。
そのあとは、小さくNOということだったり、親の言っていることも『それはあくまであなたの考えで私はイコールではないのよ』の意味を込めた『へ~、そうなんだ~』が言えるようになったし、誰かの影響じゃなく、自分の気持ちに沿った他社との信頼関係を結べるようになったので、一つできるとそこから派生して徐々に自分軸になっていったのかなと思います。
境界線を守るためのコミュニケーション方法
境界線を意識するうえで、言葉の使い方や態度も大切です。
- 必要以上に説明しない(「それはできない」で終わらせていい)
- 親にどう思われるかより「自分がどう感じているか」を基準にする
- 感情的に反応するのではなく、静かに線を引く
先ほども書きましたが、相手と同じように反応しなくても、短く返事をしたところで自分が恐れていた結果にはならず済むこともあって、変に説明をしすぎたりすることで、その時じゃなくても、後日蒸し返されて怒りをあらわにすることがありました。
いかにも『あなたの話は聞いてませんわよ!』って態度ではなく、平常心で『へ~、そうなんだ』で十分なんです。相手も尊重しつつ、だからと言って同じというわけではないですからね。慣れてきたら、私はこう思うけどねとか言ってもいいかもしれませんが、私の経験上は言わないほうが無難なことは多いです(笑)
境界線を引くことで得られる変化
境界線を意識できるようになると、少しずつ自分の内面に変化が現れます。
- 「自分のせい」という罪悪感から解放されやすくなる
- 自分の気持ちを優先してもいいと思えるようになる
- 親に振り回されず、自分の人生を生きやすくなる
私は『親』という絶対的存在はなくならないくらい、崇拝してるような部分がありました。
でも、なんかおかしいな。。なんで自分はこんなに人付き合いがうまくいかないんだ?と自分の内側に目を向けて、根本的な部分を見直しました。
『境界線を作る』ってできているようで全くできていないこともわかって、相手を完全否定することでもないんですよね。私は他者との関係性でも境界線をはき違えていたかもしれないと思ったんです。
自分と他人、もちろん親は家族とは言え他人なんです。
他者という表現のほうがしっくりくるかもしれません。
そこもつまづきポイントだったと思います。家族だから他人ではないし。。。と。
個体としては別物だし、思考や行動もイコールじゃありません。
当たり前な話なんですが、そこが曖昧になってしまうから親も子供を他者と思わずイコールのものとしてみてしまう部分があると感じています。
私がこうだから、あなたも同じでしょ!?の環境にいるとそれに疑問を持たなくなってしまいます。
でも、冷静に自分の気持ちと向き合って境界線を少しずつ引けるようになったら、自分ってこんなに自由でどんなふうにでもなっていいんだって思えるようになります。
私も長年苦しかったけど、気付けるようになったことで今が楽しくなりました。
無理しすぎないための注意点
境界線を引くことは大切ですが、決して「完璧にやらなきゃ」と思う必要はありません。
- 境界線は一気に引けなくても大丈夫
- 無理に親を変えようとしない
- 信頼できる人や専門家にサポートしてもらいながら少しずつ進める
完璧を目指すより、「少しずつでも自分を守れるようになってきた」と実感できることが大切です。
私は、自分が気持ち的に楽に生きられるようになってきたことで、親のことも変えられるかもしれない!と変に自信をもってしまい少し踏み込んでしまって大撃沈したことがあったので、自分は自分。親は親というのを忘れてはいけないと肝に銘じました。。。((+_+))
まとめ
毒親との関係に悩むとき、距離をとるだけでは根本的な解決にならないこともあります。
大切なのは「境界線を引くこと」。これは親を突き放すことではなく、自分と相手を区別して健全な関係をつくるためのステップです。
小さな一歩から始めて、自分の人生を自分で選んでいけるようにしていきましょう。
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